アートマガジン『InfoMart』

インタビュー

平原綾香【2022年1月29日 公演】

2003年に「Jupiter」でデビュー以来、抜群の歌唱力と豊かな音楽性で注目を浴びる平原綾香。日本を代表する名歌手がフルオーケストラと共にアークホールに登場する! 壮大な管弦楽の響きによる平原綾香のヒット曲とクラシックの名曲をお楽しみいただく贅沢なひととき。その魅力を平原綾香自身のインタビューを交え特集する。

Dear Classic.A-ya meets Orchestra.
平原綾香と開く クラシックの扉 コンサート 2022

平原綾香イメージ

大学生でデビュー!「Jupiter」が大ヒット 祖父、父がミュージシャンという音楽一家に生まれた平原綾香。小学校からクラシックバレエを習い、中学のブラスバンドではサックスを手にする。高校ではクラシックのサックスを専攻するが、大学に進学するとジャズ科に転向。「楽しいながらも毎日必死に音楽の勉強を続けていた」という。
専攻はサックスだったものの、ずば抜けた歌唱力と美しい歌声もすでに注目を集めるようになっていた平原綾香は、大学1年生の2003年12月、クラシックの名曲であるホルストの『木星』の旋律を印象的に用いた「Jupiter」で歌手デビューを果たす。このCDの大ヒットにより仕事(歌手)と大学(サックス)の両立に多忙を極めるようになり、特にCDのレコーディングなどの際には、大学のサックスの練習まで手が回らず「レッスンで悔し涙を流した」こともあったという。そんな苦しいときの大切な息抜きが大学での仲間たちとの時間だった。「仲間たちと通称『4階』と呼ばれるスペースに集まり、楽しい時間を過ごしました。卒業する際の課題である作曲(アレンジ)作品のタイトルはズバリ『4階!』友人との楽しい想い出が詰まった1曲です。」そんな仲間たちや家族のサポートを受け、歌手・平原綾香は音楽界でさらに大きく羽ばたいていくことになる。

卓越した歌唱力と音楽性でファンを魅了 2003年のデビュー以来、抜群の歌唱力を誇り活躍の場を広げる平原綾香に、美しい歌声を保つ秘訣を尋ねると「美しい歌声にもいろいろな種類があり、しっかりとコントロールできる喉が私にとって美しい声かなと思います。声をわざとしゃがれさせたり。しゃがれた声でも艶っぽく歌えるのが美しく良い声だと思います。歌手は喉の回りの筋肉を使うので、毎日筋トレのように歌い、こまめに動かさないとナマってしまう。かといって負荷のかけ過ぎはダメ。バランスよく歌い続けることが秘訣でしょうか。だから私は、遊園地に行って絶叫系のアトラクションに乗っても、なるべく低い声で叫ぶようにしてます(笑)」。
抜群の音楽センスに加え、声を自在に操る卓越したテクニックと細心のケア、そして大学時代のサックス演奏で培った歌心や息の使い方、すべての要素が名歌手・平原綾香の“いま”を支えているといえるだろう。

関東初上陸!フルオーケストラとの豪華共演 豪華フルオーケストラとの共演による今回のコンサートは、中日新聞に連載され好評を得た《平原綾香と開くクラシックの扉》がその出発点。クラシック音楽の魅力を独自の視点で掘り下げた連載記事が大反響を呼んだことを受け、記事の世界をコンサートで再現するプロジェクトが始動。名古屋での初演は大成功を収めた。今回の所沢ミューズ公演が、このプロジェクトの関東初上陸となる。
平原自身はこのコンサートの魅力を「クラシックの名曲をフルオーケストラでお聴きいただき、私がカバーしているクラシック曲や、オリジナルの楽曲もオーケストラアレンジでお楽しみいただける、様々な要素が詰まった贅沢なコンサートです」と語る。
平原綾香は、クラシック音楽をテーマにしたアルバムをすでに3枚もリリースするほど、ポップス界きってのクラシック音楽通だが、このコンサートはクラシック音楽の堅苦しさとは無縁。「クラシックというと曲を知らないとコンサートに行きづらいとか、知らないと楽しめないかな、と思ってしまいますが、このコンサートはクラシックを知らない人でも楽しめるよう解説もありますので、あまりクラシックを聴いていない人にこそ来てほしいですね。かしこまらず、楽な気持ちで来ていただけると、さらに楽しめると思います」とのこと。
平原綾香のファンはもちろん、クラシックに詳しい人にもそうでない人にも、きっと音楽の新たな魅力との出会いが待っていることだろう!

【2021年7月24日 公演】

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