「滝沢家の内乱」を一言で表現するとどんな作品ですか? 笑って泣いて感動する、カトケン風・時代劇ホー ムドラマです。

「滝沢家の内乱」の見どころを教えてください。 文盲に近い娘・お路が一人の女流作家にまで成長していく姿と、超売れっ子作家でありながら次第に視力を失っていく滝沢馬琴の人生双六は、面白おかしくもあり、悲しくもあり......。

加藤さんが演じる「滝沢馬琴」について教えてください。また、ご自身と似ているところなどはありますか? 作家にも様々なタイプがあるようですが、滝沢馬琴という人物は非常に厳格な人物だったようです。 馬琴のクソ真面目さとお路の天性の明るさは、さながら漫才の惚けと突っ込みのようで思わず笑ってしまいますが、私は馬琴ほど厳格ではありません。かと言って破滅型でもありませんので、まあ普通かな?

共演者の加藤忍さんについて教えてください。 持って生まれた明るさと行動力はお路と似ていると思います。加藤忍もたった一人で自主公演を打ったり、歌のコンサートをやったりと、人生を前向きに生きる力は、現代のお路と言ってもいいでしょう。

公演中、心がけていることはありますか? 今回は時代劇ですから、やはり着物の着方には気を使います。普段外国の作品ばかりやっているので、「ほら、やっぱり時代劇では所作がなっちゃいないね」と言われないよう必死です。

公演中の体調管理法を教えてください。 6時間以上しっかり眠る。バランスを考えた食事をする。トレーニングを欠かさない。ヴォイストレーニングも、などなど。舞台を完璧に務めるために考えられることはすべてやっています。それでも根がだらしない人間だから......ダメなところも多々あります。

オフの日はどのように過ごされていますか? 1日2日のオフは読書とボケー。長めのオフはどこかの海へ。

所沢ミューズでの思い出はありますか? 私の演出作品「想稿・銀河鉄道の夜」を上演させていただいたとき、宇宙船のなかにでもいるような劇場空間の素晴らしさに感動しました。作品の内容とぴったり合っていて、今でも忘れられません。

公演を楽しみにされている皆さんにメッセージを お願いします。 「滝沢家の内乱」には、風間杜夫・高畑淳子という日本を代表する名優二人が、声だけとはいえ大変に大きな役所で出演しています。初演の劇評でも「さすがの存在感!」と絶賛された二人の活躍にも期待してください。もちろん、加藤健一と加藤忍は最高のパフォーマンスをお見せします!!

【2015年9月5日　公演】