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インタビュー

島津亜矢(歌手)【2018年6月9日 公演】

天才少女として注目を浴び、15歳で歌手デビュー。抜群の歌唱力でキャリアを重ねてきた島津亜矢が所沢ミューズに初登場する。NHK 紅白歌合戦には3年連続の出場、演歌という枠を越えて目覚ましい活動を展開する島津亜矢に、コンサートへの意気込みや歌に対する姿勢を聞いた。

島津亜矢(歌手)

幼少時代 「生まれてくる子は、演歌を歌える子にしたい」と考えていた母は、私がお腹のなかにいるうちから、胎教で演歌を聴かせていたみたいです。その成果なのか、気づいたときには、演歌は自然と私のなかを流れているものになっていました。保育園でチューリップの合唱をしているとき、「亜矢ちゃんだけコブシがまわっている」と、親が呼び出されたこともありました。

デビュー秘話 13歳の時に出場した「長崎歌謡祭」というとても大きな大会でスカウトをいただいたことがデビューのきっかけとなりました。
デビューのお話をいただいた当初、両親は大反対でした。まだ、親許で学ぶことがたくさんあるというのが理由だったのですが、「このチャンスを逃したら次はない」と感じたため必死に頼み込み、半ば強引に押し切りました。大見得を切るかたちで熊本から上京をしましたが、不思議と不安な気持ちはなく、希望のほうが大きかったように思います。上京する飛行機のなかで読んだ、亡き祖父の手紙にあった「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」という言葉は、いまでも自分の座右の銘です。

歌手生活32年 月並みですが、本当にあっという間でした。走り抜けてきたような印象しかありません。お恥ずかしい話なのですが、ここ4~5年になって、ようやく静かな気持ちで音楽と向き合えるようになった気がします。「歌う」ということに対して、考えるようになりました。

3年連続 紅白歌合戦出場 憧れ続けてきた紅白の舞台に立たせていただけると連絡をいただいたときは、信じられない気持ちと、込み上げてくる感動で胸がいっぱいでした。本番当日、あまりの緊張から真っ青になり動けなくなった私を心配して、腹ばいで近くまで来て手を握ってくださったスタッフさんがいたことを、いまでも思い出します。

尊敬する大先輩・北島三郎 尊敬する先輩はたくさんいらっしゃるのですが、なかでも「北島三郎」さんが大好きです。歌手としてはもちろん、人間としてもとても大きな方で、少しでも近づくことができたらという目標でもあります。

ジャンルにとらわれない圧巻のステージ 所沢ミューズ公演では、演歌はもちろん、歌謡曲から洋楽まで、いまの私をご覧いただけるように精一杯歌わせていただきます。台詞入りの長編ものやカバー曲など、きっかけはいつも「母」です。歌手としての幅を広げるためと言っては、無理難題を持ってきます。ですが、結果としてその無理が実を結んだのだと、いまでは感謝をしています。昨今は、演歌以外の歌に挑戦させていただく機会も増えたのですが、毎回 毎回、緊張の連続です。皆様お誘いあわせのうえ、足を運んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

【2018年6月9日 公演】

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